“気概”の読み方と例文
読み方割合
きがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、秀吉は左右をかえりみた。人々は笑い興じた。ひどくお下手へたな歌ではあるが、味方の気概きがいを示すには足りるし、あわせて一笑を放つには充分だ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エバン船長は欧洲大戦生き残りの勇士で、いまなおおかすべからざる気概きがいをもっていたが、一面好々爺こうこうやでもあった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この秀麗な気概きがいは、当時まだひらの大岡忠右衛門といって、山田奉行を勤めていた壮年の越前守忠相の胸底に一脈あい通ずるものがあったのであろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)