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概
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がい
ふりがな文庫
“
概
(
がい
)” の例文
一寸
(
ちよつと
)
、
靴
(
くつ
)
の
先
(
さき
)
へ
團栗
(
どんぐり
)
の
實
(
み
)
が
落
(
お
)
ちたやうな
形
(
かたち
)
らしい。
但
(
たゞ
)
しその
風丰
(
ふうばう
)
は
地仙
(
ちせん
)
の
格
(
かく
)
、
豫言者
(
よげんしや
)
の
概
(
がい
)
があつた。
小狡
(
こざか
)
しき
目
(
め
)
で、じろりと
視
(
み
)
て
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
前
(
まへ
)
に
内外
(
ないがい
)
の
火山
(
かざん
)
を
巡見
(
じゆんけん
)
した
場合
(
ばあひ
)
の
記事
(
きじ
)
を
掲
(
かゝ
)
げて
置
(
お
)
いたが、
諸君
(
しよくん
)
若
(
も
)
し
兩方
(
りようほう
)
を
比較
(
ひかく
)
せられたならば、
國内
(
こくない
)
の
火山作用
(
かざんさよう
)
は
概
(
がい
)
して
穩
(
おだや
)
かであつて
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、
概
(
がい
)
してこれを見れば、その活計は
入
(
いる
)
に心配なくして、ただ
出
(
いずる
)
の一部に心を
用
(
もちう
)
るのみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
影法師に
憑
(
つ
)
かれる——そんな馬鹿なことと思ひながらも、彦太郎の顏や樣子を見ると、それを一
概
(
がい
)
に笑ふわけにも行きません。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
概
(
がい
)
して
豐玉姫
(
とよたまひめ
)
の
系統
(
けいとう
)
を
引
(
ひ
)
いたものは、あまりはしゃいだところがなく、どちらかといえばしとやかで、
引込思案
(
ひっこみじあん
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
自
(
みづか
)
ら
其斷
(
そのだん
)
を
勇
(
ゆう
)
とせば、
則
(
すなは
)
ち
(八七)
其敵
(
そのてき
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
怒
(
いか
)
らす
無
(
な
)
かれ。
自
(
みづか
)
ら
其力
(
そのちから
)
を
多
(
た
)
とせば、
則
(
すなは
)
ち
(八八)
其難
(
そのなん
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
(八九)
概
(
がい
)
する
無
(
な
)
かれ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
雷横の刀術に、
鳳
(
おおとり
)
の
概
(
がい
)
があれば、赤髪鬼の野太刀にも、羽を
搏
(
う
)
つ鷹の響きがあった。赤髪の影が
旋風
(
つむじ
)
に沈めば、
迅雷
(
じんらい
)
の姿が、彼の上を躍ッて跳ぶ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勝たざる可からざる早慶選手の意気は
衝天
(
しようてん
)
の
概
(
がい
)
を示した。斯て十一月九日第二回は三田グラウンドに挙行された。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
此等
(
これら
)
樣々
(
さま/″\
)
の
化物思想
(
ばけものしさう
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
するのにどういふ
方法
(
はうはふ
)
を
以
(
もつ
)
てして
居
(
ゐ
)
るかといふに、
時
(
とき
)
により、
國
(
くに
)
によつて
各々
(
おの/\
)
異
(
こと
)
なつてゐて、一
概
(
がい
)
に
斷定
(
だんてい
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
試
(
こころ
)
みに思え、封建社会において、およそ明主と称し賢君と唱えらるるもの、
概
(
がい
)
してみな養子ならざるはなきを。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
一方、天然うなぎは餌が天然という特質があるために、
概
(
がい
)
して美味いと考えてよい。もちろん良否はあるが。
鰻の話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
二年の名誉を負うて立つ生蕃! 三年の王たるライオン!
正
(
まさ
)
にこれ山雨きたらんとして風
楼
(
ろう
)
に満つるの
概
(
がい
)
。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
たったひと言だったけれど、その治右衛門の
音聞
(
おとぎ
)
きには天地を呑まんず
概
(
がい
)
があった。お客は
皆
(
みんな
)
ハッとした。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
だが、己がいかに無教育な少年であっても、一
概
(
がい
)
に彼等の所説に
盲従
(
もうじゅう
)
し、信頼する気にはなれなかった。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その
取
(
とり
)
框に中框を
使
(
つか
)
つて大
概
(
がい
)
手
札
(
ふだ
)
乾
(
かん
)
板ばかりで寫してゐたが、
處
(
しよ
)
女
撮影
(
さつえい
)
から寫る寫る、
立派
(
りつは
)
に寫る。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
日清日露の戦友がドンドン死んで行くのである。
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
とはいうものの、
概
(
がい
)
して
元帥
(
げんすい
)
大将
(
たいしょう
)
中将と古参順に
訃音
(
ふいん
)
が来る。これは勢い仕方がない。お祖父さんも
能
(
よ
)
く認めている。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そしていやしくもそれが真理であり、科学的の事実でさえあれば、一切の先入的偏見を排除して、千万人といえども
吾
(
われ
)
行かんの
概
(
がい
)
を
以
(
もっ
)
て、宇宙間の
隠微
(
いんび
)
を探るべく勇往邁進する。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
概
(
がい
)
して平安一路な航海、月や星の美しい甲板で、
浴衣
(
ゆかた
)
がけや、スポオツドレスのあなたが、近くに
仄白
(
ほのじろ
)
く浮いてみえるのを、意識しながら、照り輝く
大海原
(
おおうなばら
)
を、眺めているのは
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
即ち支那はあたかも盛んに西洋文明を採用して富国強兵の術を
勉
(
つと
)
めた頃で、洋式の陸海軍を編成し、特に
大沽
(
たいこ
)
砲台、
旅順
(
りょじゅん
)
、
威海衛
(
いかいえい
)
の軍港を設くる等、その面目を一新するの
概
(
がい
)
あり。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
田舎では、
豊
(
ゆた
)
かな
生計
(
くらし
)
の
家
(
うち
)
でも、
女
(
むすめ
)
を東京に奉公に出す。女の奉公と、男の兵役とは、村の
両遊学
(
りょうゆうがく
)
である。勿論弊害もあるが、軍隊に出た男は
概
(
がい
)
して話せる男になって帰って来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
概
(
がい
)
して野蛮人は人を恐怖せしむるが如きものを表現して喜ぶ傾向を有するのである。されば玩具や人形は、単に無智なる幼少年の娯楽物に
非
(
あら
)
ずして、考古学人類学の研究資料とも見るべきものである。
土俗玩具の話
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
しかし
概
(
がい
)
して冬の間は彼らの部落は平和であった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一
概
(
がい
)
に何にも知らずにくそみそに口説きあげて
飢えたる百姓達
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
止
(
やめ
)
て有體に申されよ
假令
(
たとへ
)
如何樣
(
いかやう
)
に包み
隱
(
かく
)
すとも大
概
(
がい
)
此方へ知れてあれば今更
陳
(
ちん
)
ずるは
詮
(
せん
)
なきことなり又平左衞門其方の奉公
請
(
うけ
)
に立て
貰
(
もら
)
ひたる
切首
(
きりくび
)
の多兵衞と申は
如何
(
いか
)
樣成
由緒
(
ゆかり
)
あつて請人に成しやと申さるゝに平左衞門は
面倒
(
めんだう
)
な事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
応
(
まさ
)
に
衝天
(
しょうてん
)
の
概
(
がい
)
があったね。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
勘次
(
かんじ
)
は一
概
(
がい
)
に
叱
(
しか
)
りつけた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
当時全欧の楽壇を敵として
闘
(
たたか
)
うの
概
(
がい
)
があったシューマンは、リストに激励され、後援されてどれだけ助かったかわからない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
というに、武家の奏上では、戦況は
概
(
がい
)
して悪くない。われにも損害は多いが、敵にも、より以上の打撃は与えている。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べた
通
(
とほ
)
り、
初期微動
(
しよきびどう
)
の
繼續時間
(
けいぞくじかん
)
は
概
(
がい
)
して
七八秒
(
しちはちびよう
)
はあるけれども、
前記
(
ぜんき
)
の
但馬地震
(
たじまぢしん
)
及
(
およ
)
び
丹後地震
(
たんごぢしん
)
に
於
(
おい
)
ては、
震原地
(
しんげんち
)
の
直上
(
ちよくじよう
)
に
於
(
おい
)
て
三秒位
(
さんびようぐらゐ
)
しかなかつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
埃及
(
えじぷと
)
には
頭
(
あたま
)
が
鳥
(
とり
)
だの
獸
(
けもの
)
だの
色々
(
いろ/\
)
の
化物
(
ばけもの
)
があるが
皆
(
みな
)
此内
(
このうち
)
である。
此
(
この
)
(一)に
屬
(
ぞく
)
するものは
概
(
がい
)
して
神祕的
(
しんぴてき
)
で
尊
(
たうと
)
い。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
掻
(
か
)
い候え、と言うのである。これを思うと、木曾殿の、掻食わせた
無塩
(
ぶえん
)
の
平茸
(
ひらたけ
)
は、
碧澗
(
へきかん
)
の
羹
(
あつもの
)
であろう。が、爺さんの
竈禿
(
くどはげ
)
の
針白髪
(
はりしらが
)
は、阿倍の遺臣の
概
(
がい
)
があった。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これを
概
(
がい
)
するに、上士の風は
正雅
(
せいが
)
にして
迂闊
(
うかつ
)
、下士の風は
俚賤
(
りせん
)
にして
活溌
(
かっぱつ
)
なる者というべし。その風俗を
異
(
こと
)
にするの証は、言語のなまりまでも相同じからざるものあり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それが大
概
(
がい
)
一
局
(
きよく
)
に一時間乃
至
(
し
)
一時間半、一二度は三時間餘にも及んだことがあるのだが
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
この
辺
(
あたり
)
に
見掛
(
みか
)
ける
妖精達
(
ようせいたち
)
は
概
(
がい
)
して
皆
(
みな
)
年齢
(
とし
)
の
若
(
わか
)
いものばかり、
性質
(
せいしつ
)
も
無邪気
(
むじゃき
)
で、一
向
(
こう
)
多愛
(
たあい
)
もないが、
同
(
おな
)
じ
妖精
(
ようせい
)
でも、五百
年
(
ねん
)
、千
年
(
ねん
)
と
功労
(
こうろう
)
経
(
へ
)
たものになると、なかなか
思慮
(
しりょ
)
分別
(
ふんべつ
)
もあり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
概
(
がい
)
して、たいのような赤色皮の魚がよい。青黒色の魚はなんであっても感心しない。しかし、青黒皮のはもは例外の
佳肴
(
かこう
)
である。要するに、焼き魚という条件を中心にして工夫すべきである。
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
郊外
(
こうがい
)
に移し
令嬢
(
れいじょう
)
たちもまたスポーツに親しんで野外の空気や日光に
触
(
ふ
)
れるから以前のような深窓の
佳人
(
かじん
)
式箱入娘はいなくなってしまったが現在でも市中に住んでいる子供たちは一般に体格が
繊弱
(
せんじゃく
)
で顔の色なども
概
(
がい
)
して青白い
田舎
(
いなか
)
育ちの少年少女とは
皮膚
(
ひふ
)
の
冴
(
さ
)
え方が違う良く云えば
垢抜
(
あかぬ
)
けがしているが悪く云えば病的である。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
世間には例のないことではなく、一
概
(
がい
)
に女郎と申すと安くなりますが、花魁となると
見識
(
けんしき
)
の高いもので御座います。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、心のうちは、どうあろうと、すくなくも、その眼は、敵を呑むの
概
(
がい
)
をもって、らんらんたるかれの生命力、戦闘力を、たたえているものであった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かういふ
津浪
(
つなみ
)
は
沖合
(
おきあひ
)
に
於
(
おい
)
ては
概
(
がい
)
して
數尺
(
すうしやく
)
の
高
(
たか
)
さしか
持
(
も
)
たないから、もしそれが
其
(
その
)
まゝの
高
(
たか
)
さを
以
(
もつ
)
て
海岸
(
かいがん
)
に
押寄
(
おしよ
)
せたならば、
大抵
(
たいてい
)
無難
(
ぶなん
)
なるべきはずである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
西洋
(
せいやう
)
では
家
(
いへ
)
よりも
個人
(
こじん
)
を
尊重
(
そんちやう
)
するの
風習
(
ふうしふ
)
から
出
(
で
)
たのか
否
(
いな
)
かよく
知
(
し
)
らぬが、
概
(
がい
)
して
姓
(
せい
)
を
後
(
あと
)
にし
名
(
な
)
を
先
(
さき
)
にする。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
ひとたび国を開きてより以来、我が日本と諸外国との間には、貿易商売の交際あり、学芸工業の交際あり、これを
概
(
がい
)
すれば、双方の間に智力の交際を始めたるものというべし。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
が、さて、その一書によつて
深
(
ふか
)
く
寫眞熱
(
しやしんねつ
)
をあふられた
私
(
わたし
)
は、何よりも
寫眞機
(
しやしんき
)
がほしくてたまらない。母はもとより
私
(
わたし
)
の
望
(
のぞみ
)
みなら先づ大
概
(
がい
)
は
聞
(
き
)
いてもらへた
祖
(
そ
)
父母にも
盛
(
さか
)
んにせがんで見たが
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
忿怒
(
ふんぬ
)
の
面相
(
めんさう
)
、しかし
威
(
ゐ
)
あつて
猛
(
たけ
)
からず、
大閻魔
(
だいえんま
)
と
申
(
まを
)
すより、
口
(
くち
)
をくわつと、
唐辛子
(
たうがらし
)
の
利
(
き
)
いた
關羽
(
くわんう
)
に
肖
(
に
)
てゐる。
從
(
したが
)
つて
古色蒼然
(
こしよくさうぜん
)
たる
脇立
(
わきだち
)
の
青鬼
(
あをおに
)
赤鬼
(
あかおに
)
も、
蛇矛
(
じやぼう
)
、
長槍
(
ちやうさう
)
、
張飛
(
ちやうひ
)
、
趙雲
(
てううん
)
の
概
(
がい
)
のない
事
(
こと
)
はない。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこで概念的に考えねばならぬことは、値段の安いものは
概
(
がい
)
して
下
(
くだ
)
らぬものが多く、値段が高いものは総じて品物がよいということである。それは何物でもある。ただし、掘り出しものは別である。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
顕家の若い眉と共に全軍は“
士気
(
シキ
)
天
(
テン
)
ニ
冲
(
チユウ
)
ス”の
概
(
がい
)
だった。ゆらい、中央の官軍はいたずらに
官爵
(
かんしゃく
)
を誇って老いやすかったが、みちのくの官軍は若かった。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例
(
たと
)
へば
東京市内
(
とうきようしない
)
でも
下町
(
したまち
)
と
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
とで
震動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさに
非常
(
ひじよう
)
な
相違
(
そうい
)
がある。
概
(
がい
)
して
下町
(
したまち
)
の
方
(
ほう
)
が
大
(
おほ
)
きく、
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の
二三倍
(
にさんばい
)
若
(
も
)
しくはそれ
以上
(
いじよう
)
にもなることがある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
二では
謠
(
うたい
)
の「
善知鳥
(
うとう
)
」など、三では「
阿漕
(
あこぎ
)
」、「
鵜飼
(
うがひ
)
」など
其
(
その
)
適例
(
てきれい
)
である。
幽靈
(
ゆうれい
)
は
概
(
がい
)
して
全體
(
ぜんたい
)
の
性質
(
せいしつ
)
が
陰氣
(
いんき
)
で、
凄
(
すご
)
いものである。
相貌
(
さうぼう
)
なども
人間
(
にんげん
)
と
大差
(
たいさ
)
はない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「いや、一
概
(
がい
)
には言へない。死んで少し時が經つと、死人の身體が
硬
(
かた
)
くなる、その時を待つて握らせられるが、その前、
斷末魔
(
だんまつま
)
の緊張でも、得物を握らせることが出來る」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
上等の
最下
(
さいか
)
、小姓組、医師のごときは、
十人扶持
(
じゅうにんぶち
)
より少なき者もあれども、これを
概
(
がい
)
するに百石二百石或は二百五十石と
唱
(
とな
)
えて、
正味
(
しょうみ
)
二十二、三石より四十石
乃至
(
ないし
)
五、六十石の者最も多し。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
性、気みじかで、すぐ
雷声
(
かみなりごえ
)
を出すところから霹靂火のあだ名があり、ひとたび
狼牙棒
(
ろうがぼう
)
とよぶ
仙人掌
(
さぼてん
)
のような針を植えた四尺の棒を打てば万夫不当な
概
(
がい
)
があった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“概”の意味
《名詞》
(とかき)枡からはみ出た分をならす棒(「おおむね」の原義)
(出典:Wiktionary)
概
常用漢字
中学
部首:⽊
14画
“概”を含む語句
大概
概略
梗概
概括
概念
概説
一概
気概
概算
其概略
氣概
概観
詠歌大概
西籍概論
実体概念
既成概念
機能概念
概論
梗概的
概觀
...