“此内”の読み方と例文
読み方割合
このうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
埃及えじぷとにはあたまとりだのけものだの色々いろ/\化物ばけものがあるがみな此内このうちである。この(一)にぞくするものはがいして神祕的しんぴてきたうとい。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
小川町辺をがはまちへん御邸おやしきまへ通行つうかうすると、御門ごもん潜戸くゞりど西にしうち貼札はりふださがつてあつて、筆太ふでぶとに「此内このうち汁粉しるこあり」としたゝめてあり、ヒラリ/\と風であほつてつたから
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
広田先生は此うちにゐる。野々宮君も此内このうちにゐる。三四郎は此内このうちの空気をほゞ解し得た所にゐる。ればられる。然し折角けた趣味を思ひ切つて捨てるのも残念だ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)