“貼札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりふだ94.7%
びら5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従って、屡々しばしば自分の頂戴ちょうだいする新理智派しんりちはと云い、新技巧派と云う名称の如きは、いずれも自分にとってはむしろ迷惑な貼札はりふだたるに過ぎない。
羅生門の後に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それのみではない。保さんは父が大きい本箱に「江戸鑑えどかがみ」と貼札はりふだをして、その中に一ぱい古い「武鑑」を収めていたことを記憶している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そういう文字は、あまり大きすぎる字で書いてある往来の看板や貼札びらと同じように、あまり明瞭すぎるためにかえって人眼につかない。