“貼付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりつ65.0%
てんぷ15.0%
はりつけ10.0%
ちょうふ5.0%
ひつつ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暦や錦絵を貼付はりつけた古壁の側には、お房とお菊とがお手玉の音をさせながら遊んでいた。そこいらには、首のちぎれた人形も投出してあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その原稿と色や感じのよく似た雁皮がんぴ鳥の子紙に印刷したものを一枚一枚左側ページに貼付てんぷしてその下に邦文解説があり、反対の右側ページには英文テキストが印刷してある。
うかゞふにあかりの氣も見えず能々よく/\見るに表の戸に貸店かしだないふ紙札かみふだ貼付はりつけある故是は門違かどちがひせしかと四邊あたり見廻みまはすに間違ひにもあらず吾助は何分不審ふしんはれねば直樣すぐさま家主方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だがそうなるとあの万創膏は犯人が貼付ちょうふしたことになるわけだ。さあ、失敗しまった。あの万創膏を捨ててしまった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その牛肉屋の牛が馬肉かも知れないといふ嫌疑がある。学生は皿に盛つた肉を手攫てづかみにして、座敷のかべたゝき付ける。落ちれば牛肉で、貼付ひつつけば馬肉だといふ。丸でまじなひ見た様な事をしてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)