“はりつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
磔刑60.2%
28.8%
3.1%
磔柱2.6%
礫刑1.6%
張付1.0%
貼付1.0%
十字架0.5%
磔刊0.5%
磔殺0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詐欺師いかさましの卑劣漢の裏切り者の磔刑はりつけやろうの獄門ども、日ごろの恩を仇にしてこのどたん場におれの首を絞めるとはうぬどうしてくれよう
月夜野橋に到る間に私は土地の義民はりつけ茂左衞門の話を聞いた。徳川時代寛文年間に沼田の城主眞田伊賀守が異常なる虐政を行つた。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
魔の女め、姿まで調ととのえた。あれに(ひじ長く森をす)形代かたしろはりつけにして、釘を打った杉のあたりに、如何いかような可汚けがらわしい可忌いまいましい仕掛しかけがあろうも知れぬ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「私に構わず、その綱を斬っておしまいよ、私ゃア磔柱はりつけの上から、福屋の屋根にぺんぺん草の生えるのを見てやりたい」
そうして子息藤十郎とうじゅうろう以下七人は、同年七月二十日、礫刑はりつけに処せられ、召使の者等も死罪やら遠流やら……
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
ちりばめ言語ごんごぜつせし結構けつこうの座敷にてまづ唐紙からかみは金銀のはく張付はりつけにて中央には雲間縁うんげんべりの二でふだいまうけ其上に紺純子こんどんすの布團を二ツかさかたはらに同じ夜具が一ツ唐紗羅紗たうざらさ掻卷かいまきひとツありでふの左右には朱塗しゆぬり燭臺しよくだい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文「御主人、話は変るが、この貼付はりつけうちにある短冊たんざくは何者の筆蹟でござるな」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そもそも何の見処ありて、小六にさるあたいなげうちけむ、世にはいやしきわざも多けれど、誰か十字架はりつけかからむとする。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
主殺しが磔刊はりつけになつた時代の道徳は、八五郎の心にも沁み込んでゐるのでせう。
磔殺はりつけにかけられて、一旦死んでもう一度生き返つたことや、——それ位でなかつたら神さんにはなれまへんな——然し先生