“じゅうじか”の漢字の書き方と例文
語句割合
十字架100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十字架じゅうじかがそれを証明しているんだ。だから、悲壮感は決してはじではない。むしろ悲壮感のない生活が恥なんだ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
云い渡すと、郎党たちは、彼をらっして、あらかじめ作っておいた十字架じゅうじかに、彼の手頸てくび足頸をくくりつけた。——そして大勢してそれを滝川の岸までになって行った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌姫の歌には、ちょうどそれと同じかろやかさと確かさとがありました。またわたしは、ゴルゴタのおか十字架じゅうじかの下で苦しみなやむ母親のことを思わずにはいられませんでした。