“くるす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クルス
語句割合
十字架45.5%
栗栖27.3%
聖磔9.1%
来栖9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからすすびた壁の上にも、今夜だけは十字架くるすが祭ってある。最後に後ろの牛小屋へ行けば、ぜすす様の産湯うぶゆのために、飼桶かいおけに水がたたえられている。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
昼少し過ぎに、マダムの容態に何か変化が来たのか、昨夜呼ばれた連中の一人である栗栖くるすという医学士が来ていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
禁制きんせい宗門神しゆうもんしんを、あるはまた、血に染む聖磔くるす
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かくてまた遠きおやよりつたヘこし秘密ひみつ聖磔くるす
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もっとも、これは噂で聞いただけで、わしは逢ったことはないのだが、来栖くるす勘兵衛、有賀ありが又兵衛という二人でな、義兄弟であったそうな。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これなら、ちよいとくるすを爪でこすつて、きんにすれば、それでも可成かなり、誘惑が出来さうである。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)