“産湯”の読み方と例文
読み方割合
うぶゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところへ観音寺かんのんでらの住職が通りかゝりまして、泣いている赤子を拾い上げ、この山の上の池で産湯うぶゆを使わせてその儘寺へ引き取りました。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
上は青空、下は大江、オギャアと泣いたときから、潯陽江じんようこうの水を産湯うぶゆに男となった混江龍こんこうりゅう李俊りしゅん、いやさ今では梁山泊のお一人だ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加藤清正の産湯うぶゆを流したところは、この尾張の国の中村なのです、肥後の熊本の城も、清正の築城には相違ありませんけれども
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)