“詐欺師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さぎし72.2%
いかさまし11.1%
かたり5.6%
ぺてんし5.6%
やまし5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしあの童子どうじけましたらば、それこそ詐欺師さぎし証拠しょうこでございますから、さっそくくらいげて、かえしていただきとうございます。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
詐欺師いかさましの卑劣漢の裏切り者の磔刑はりつけやろうの獄門ども、日ごろの恩を仇にしてこのどたん場におれの首を絞めるとはうぬどうしてくれよう
なんぼなんでも見ず知らずの自分にこう叮嚀ていねいな世話を焼くのはおかしい。ことによると彼奴あいつ詐欺師かたりかも知れない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ジョンは滅茶苦茶に賭事かけごとをして何時もとられてばかり——可哀相な子! あの子は詐欺師ぺてんしに取圍れてゐるのだ。
あれは詐欺師やましか掴ませものかと。どなたも御不審なさるであろうが。チョット待ったり話は順序じゃ。世にも馬鹿げた内幕話じゃ。診察治療が出来ないお蔭で。お医者がステキにもうかる話じゃ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)