“詐欺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さぎ76.1%
いかさま6.5%
かたり6.5%
インチキ2.2%
あんま2.2%
いつわり2.2%
かた2.2%
たばかり2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窃盜せつたう姦淫かんいん詐欺さぎうへてられてゐるのだ。であるから、病院びやうゐん依然いぜんとして、まち住民ぢゆうみん健康けんかうには有害いうがいで、不徳義ふとくぎなものである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「え、なんとおっしゃる。では、あなたはすべてのことが詐欺いかさまだと言われるのですか。どうしてそんなことが分かりました」
「人殺しか、物盗ものとりか、脅迫ゆすり詐欺かたりか、犬の喧嘩か、まさか猫のお産じゃあるめえの。え、こう、口上を述べねえな、口上をよ。」
早よう云うてみたなら詐欺インチキ盗人ぬすと混血児あいのこだすなあ。商売の中でも一番商売らしい商売かも知れませんが……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……掏摸とうべえもなければ、ゆすり、空巣狙しろたび万引にざえもん詐欺あんま……なにひとつない。御番所も詰所も、まるっきし御用がなくなって、鮒が餌づきをするように、あくびばかりしているんでございます
冷たい私の知恵は私の耳にささやいて、恋ではない、恋ではないとわれとわが心を欺いてわずかに良心の呵責かしゃくを免れていたが、今宵この月の光を浴びて来し方の詐欺いつわりに思い至ると
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
妾が紅矢様の馬と着物を詐欺かたり取って、紅矢様に化けて来ていたので御座います。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
ああ詐欺たばかりに身は瘠せて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)