“脅迫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうはく43.9%
けふはく31.7%
ゆすり7.3%
おびやか4.9%
おどか2.4%
おどかし2.4%
おどし2.4%
おびやかし2.4%
ぱくり2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜之助から脅迫きょうはくされて与八が出て行くと、まもなく万年橋の上から提灯ちょうちんが一つ、ともえのように舞って谷底に落ちてゆく。
ことに近頃は一種の脅迫けふはく觀念にとらはれて、『誰か自分を殺しに來る』『俺はきつと近い内に殺されるに違ひない』と云ひ續けてゐる有樣でした。
「人殺しか、物盗ものとりか、脅迫ゆすり詐欺かたりか、犬の喧嘩か、まさか猫のお産じゃあるめえの。え、こう、口上を述べねえな、口上をよ。」
私はこの船に悪い名を付けさせたくないばかりでなく、この投身者の噂ほど船客の頭を脅迫おびやかすものはありませんからな。
又よく無頼漢ならずものや不良少年見たような者が生徒をからかいに来たり、母を脅迫おどかしてお金を強請ゆすったりしましたが、そんな時も母は一人で叱り付けて追い払いました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
開いて「伯爵決して御心配なさらないで下さい。こんな脅迫おどかしがあったって我々警察の方で十分警戒しているのですから、令嬢方も決して御心配は入りません。大丈夫です。それから今度は諸君みなさんのことですがね。」
綽名の通りカンの強い彼は、脅迫おどしのために人をきずつける場合でも、決して生命いのちを取るようなヘマをやらないのを一つの誇りにしていた。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
幻法げんぱふのこれやくるしき脅迫おびやかし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
仕事は、浅草のを除いていずれも家庭荒はとがりあらし(鳩狩?)が主で、しかも、ほかの脅迫ぱくり誘拐かたり見たように少数の黒人くろうとの腕揃いではない。団結も固くなければ、仕事もチャチなのがあるという。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)