“誘拐”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かどわか34.5%
ゆうかい18.7%
かどはか12.9%
かどわかし11.5%
いうかい6.5%
かどわ5.0%
かどはかし4.3%
かどかわ1.4%
かどは1.4%
いざな0.7%
(他:4)3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“誘拐”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
誘拐かどわかされた女子おなごだって、道のねえ所を越えてゆく筈はなし、そこはじゃの道はヘビってもんで、訊き廻るにも
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうともそうとも本当にそうだ」トン公はすぐに同情した。「怨こそあれ恩はねえ道理だ。いずれお前を誘拐かどわかしたものさ」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その間も、フィラデルフィアのロス氏のもとへは、一通ごとに脅威を強調した誘拐ゆうかい者の手紙が、間断なく配達されていた。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
だから春木は、すぐ牛丸君が誘拐ゆうかいされていると、かんづいたわけである。そしてそれはほんとうに正しい観察であった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
平次は飛付くやうに、床の中へ手を入れました。中はまだ人肌の温みが殘つて、誘拐かどはかされたにしても、そんなに遠くへ行つたとも覺えません。
「女の子だけを浚ふなら解つて居るが、時々男の子を誘拐かどはかす了簡が解らないぢやありませんか」
「というと、誘拐かどわかしは継母のお滝ではないというように聞えるが、確かにそういった見込みでもあるのか」
「何を言ってやがるんだい、誘拐かどわかしめ、ぐずぐず言わずに娘をお出しよ、出さないとためにならないよ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もしこれが誘拐いうかいでなしに、自発的だとすれば、何処かの淵川ふちかはにでも身を投げやしないか。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
芸妓げいぎの花吉を誘拐いうかいして内々自分の妾にしたのでも判つて居るぢやないか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ところが白昼誘拐かどわかされ朝廷の大官に売られたのをその大官がさらにそれを皇帝に献じたということです。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「お兄様、面目ない、——私はお前の妹のお元、悪人の手に誘拐かどわかされて、心にも無い妾奉公、親のかたきとも知らずに此奴こやつに身を任せました、兄上様許して——」
禁断の死針 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「と言ふと、誘拐かどはかしは繼母のお瀧ではないといふやうに聞えるが、たしかにさういつた見込みでもあるのか」
平次は一應これを、金が目的の誘拐かどはかしと見たのも無理のないことでした。上總屋はそれほど、この界隈では裕福の聞えが高かつたのです。
「七人の花嫁を誘拐かどかわしたのは、その方だろう」
「七人の花嫁を誘拐かどかわしたのは、その方だろう」
「待て/\、もう一つ言つて聞かせる事がある。宿屋善兵衞は五番目の伜を誘拐かどはかされて、歎きの餘り、今朝死んで了つたぞ」
その祭におびたゞしい犧牲いけにへを要するところから、腹心の者に命じて、音羽九丁目に唐花屋からはなやといふ小間物屋を出させ、江戸中の美女を釣り寄せては、その内でも優れた美人を誘拐かどはかして犧牲いけにへにし、連夜ひそかに惡魔の呪法じゆはふして將軍家光を調伏てうふくする計畫だつたのです。
誘拐いざなふにらない。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こうして彼らは土人どもが何らか不思議な詭計きけいを設けて彼らの隊長ホーキン氏を昨夜のうちに誘拐おびきだしどこか土人どもの本陣へ連れて行ったに相違ないと、こうようやく感附いたのはもうずっと夜も更けてからであった。
仕事は、浅草のを除いていずれも家庭荒はとがりあらし(鳩狩?)が主で、しかも、ほかの脅迫ぱくり誘拐かたり見たように少数の黒人くろうとの腕揃いではない。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
返事をくれないのなら若様を誘拐さらってやるの、よい家庭の裏面として松波男爵家の秘密を世間に曝露してやるの、と、脅迫めいた言葉が連ねてあった。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「ジィキルとハイド」や「誘拐キッドナップト」の場合も恐ろしく速く書けたが、書いている最中に確かな自信はなかった。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
後に「誘拐キッドナップト」や「マァスタア・オヴ・バラントレエ」を書いた時と同じ真剣さで、私はあの書物を書いた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)