“検挙”のいろいろな読み方と例文
旧字:檢擧
読み方割合
あげ63.6%
9.1%
あが9.1%
アゲ9.1%
ヤラ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの誘拐かどわかしなら、俺の方じゃもう検挙あげるばかりになっているんだ。満更まんざら知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」
やがて地下に潜って検挙げられた人だ。死刑廃止論の古典であるベッカリヤを訳して詳しい研究をつけて出版したことは、記憶されねばならぬ。
社会時評 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
「おい、おい、階下したにいる警察の人に、川村検挙あがりましたかって、聞いて来い」
(新字新仮名) / 徳永直(著)
……だが朱砂ハナのほうは、事件のあった十八日以前に、密淫売のかどで検挙アゲられて、事件の当夜は洲崎署の留置場にいたんです。……まずこれ以上の完全な不在証明はありません。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……どうせ以前の因縁でまっさきハナが検挙ヤラれることはわかっているから、承知で刑事の袖をひかせ、ハナの身柄は大切に洲崎署へお預け願っておく。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)