検挙あげ)” の例文
旧字:檢擧
「あの誘拐かどわかしなら、俺の方じゃもう検挙あげるばかりになっているんだ。満更まんざら知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」
朝から拘引こういんされていた給仕長の圭さんと、コックの吉公とが、夕方になって一帰店きたくを許され、これと入れかわりに電気商岩田京四郎が、検挙あげられてしまった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もって行かれた日には我々は一網打尽に一人のこらず検挙あげられてしまうところだったのです
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
かれの妻君は、大晦日の夜ふけ、場末で春をひさいで検挙あげられた女であることを。さうしたかの女が、これはまた婆羅門教の Vedaベダ の、パセティックな讃仰者であることも附け加へながら。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
まあ、聞きなさい……この家にエルマンという悪いやつがいて、あんたらに検挙あげられて、マニラへ送還されたが、あれは純粋なポリネシアやから、誰が豚を飼っていたか、して知るべきでしょう。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ヘヘヘ。だから万一あっしが検挙あげられたって、決して今夜の事あ口を
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
検挙あげられたんですとさ、川村が」
(新字新仮名) / 徳永直(著)