“検分”の読み方と例文
読み方割合
けんぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警視庁けいしちょう技師ぎしが、ふいに牛舎ぎゅうしゃ検分けんぶんにきた。いきなり牛舎のまえに車にのりこんできて、すこぶる権柄けんぺいに主人はいるかとどなった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
警官が聞きこんで、その鞄を検分けんぶんに来た。彼は東京からの指令しれいおぼえていたので、早速さっそく「それらしきもの漂着す」と無電を打った。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「おう……天目山てんもくざんであいはてた、父の勝頼、また兄の太郎信勝のぶかつに、さても生写いきうつしである……。あのいくさのあとで検分けんぶんした生首なまくびうり二つじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)