“生首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまくび97.1%
くび2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取上見るに女の生首なまくびなりよつ月影つきかげすかして猶熟々つく/″\改し處まがふ方なき妻白妙が首に候間何者の所業なるやと一時はむねも一ぱいに相成我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
本所竪川たてかわ通り、二つ目の橋のそばに屋敷を構えている六百五十石取りの旗本、小栗昌之助の表門前に、若い女の生首なまくびさらしてありました。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「たった今、この庭へ、二十七、八の浪人が、女の生首くびをかかえ、血刀を引ッさげたまま、逃げこんで参ったのを、御承知はあるまいか」
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
憎むが如く、笑うが如く、また泣くが如く——そこに屈んでいた人間は、女の生首くびを、手から、転がして、また頬摺ほおずりをした。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)