“竪川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてかわ69.2%
たてかは30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本所竪川たてかわ通り、二つ目の橋のそばに屋敷を構えている六百五十石取りの旗本、小栗昌之助の表門前に、若い女の生首なまくびさらしてありました。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蒼黒く石垣を浸している竪川たてかわの水を見渡して、静に何か口の内で祈念しているようでしたが、やがてその眼を新蔵に返すと、始めて、嬉しそうに微笑して
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
若旦那を殺した下手人が外にあれば、刄物なんか、隱したければ自分で持つて逃げるか、すぐ前の竪川たてかはに投り込めばすむことです。
本所ほんじよ竪川たてかは深川ふかがは小名木川辺をなぎかはへん川筋かはすぢには荷足船にたりぶねで人を渡す小さな渡場わたしば幾個所いくかしよもある。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)