“検疫”の読み方と例文
旧字:檢疫
読み方割合
けんえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露西亜ロシア国境に於ける検疫けんえき禁足期間は勿論あまり愉快なものではありませんでしたが、それでも露西亜人が彼等の最善を尽していたことは確かだと云えます。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そののちは、べつにかわったこともなく、ウラル丸はついにめでたく敦賀つるがの港にいかりをおろした。ウラル丸の検疫けんえきがすんだ。もうこのうえは上陸してもよいということになった。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
またそういうからだでは検疫けんえきがとやかくやかましいに違いないし、この間のように検疫所でまっ裸にされるような事でも起これば、国際問題だのなんだのって始末におえなくなる。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)