“検覈”の読み方と例文
旧字:檢覈
読み方割合
けんかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この矛盾を根柢まで深く解剖かいぼうし、検覈けんかくすることを、そうしてそれが彼らの確執かくしつを最も早く解決するものなることを忘れていたのである。
かかる瞑想めいそうのうちに、傲慢ごうまんの念は消えうせた。彼はあらゆる方面から自分を検覈けんかくしてみた。彼は身の微弱なるを感じて、幾度か涙を流した。
われ等は寧ろその細かい空気と気分とを検覈けんかくし、観察して、以てそこから人間を学ばなければならない。
須磨子の死 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)