“解剖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいぼう65.5%
ふわけ13.8%
ひら6.9%
かいばう3.4%
きりひら3.4%
アナトミエ3.4%
フワケ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この矛盾を根柢まで深く解剖かいぼうし、検覈けんかくすることを、そうしてそれが彼らの確執かくしつを最も早く解決するものなることを忘れていたのである。
ヘイ、色々いろ/\介抱かいはういたしましたがきませぬ、此上このうへ如何いかゞいたしませう。殿「イヤ、まつた生体しやうたいなければさひはひぢやて、今度こんど解剖ふわけぢや。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぞうわずらい、腹腑ふくふを腐らしたような重病人も、麻肺湯まはいとうを飲ますと、須臾しゅゆの間に昏睡して、仮死の状態になります由で、すなわち彼は、とうをとって、腹を解剖ひらき、臓腑を薬洗やくせんして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文化ぶんくわとか開明かいめいとかの餘光よくわう何事なにごとからからほりかへして百ねんねんむかしのひとこヽろなかまで解剖かいばうするに、これを職掌しよくしよう醫道いだうめうにも天授てんじゆよはひはうもならず、學士がくし札幌さつぽろおもむきしとしあき
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ただ一つの方法は、麻肺湯まはいとうを飲んで、仮死せるごとく、昏々と意識も知覚もなくしておいてから、脳袋を解剖きりひらき、風涎ふうぜんの病根を切り除くのでござります。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卑怯な学者たちは言う。ゲイレック博士は阿弗利加におけるゴリラの解剖アナトミエ生態生オエコロジェ研究だけで、もはや立派な大学者なのだ! 何を好んでゴリラ言語までを研究する必要があろうかと!
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
第二の精霊 自分を? 若い人には有り勝な事じゃワ、自分の心を機械カラクリかなんぞの様に解剖フワケをしてあっちこっちからのぞくのじゃ。
葦笛(一幕) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)