“解剖室”の読み方と例文
読み方割合
かいぼうしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一番奥の解剖室(かいぼうしつ)の中で、ガチャリと金属の器具が触れ合う物音がした。ああ、解剖室! それは、あたしの一番苦手(にがて)の部屋であったけれど……。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
馬琴物(ばきんもの)から雪中梅型(せっちゅうばいがた)のガラクタ小説に耽溺(たんでき)して居た余に、「浮雲(うきぐも)」は何たる驚駭(おどろき)であったろう。余ははじめて人間の解剖室(かいぼうしつ)に引ずり込まれたかの如く、メスの様な其筆尖(ふでさき)が唯恐ろしかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
それから、五六日過ぎて矢野は、自分のほうの講義がすんでから、二三の同級生がさそうままに、解剖室(かいぼうしつ)を見に行った。矢野は医学生(いがくせい)ながら解剖(かいぼう)というものを始めて見るので、なんとなく気味が悪い。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)