“かいぼうしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
解剖室80.0%
開剖室20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、五六日過ぎて矢野は、自分のほうの講義がすんでから、二三の同級生がさそうままに、解剖室かいぼうしつを見に行った。矢野は医学生いがくせいながら解剖かいぼうというものを始めて見るので、なんとなく気味が悪い。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ただ一つ、消し忘れたかのように、また魔物の眼玉のように、黄色い光が窓かられている建物があった。それは法医学教室の解剖室かいぼうしつから洩れてくる光だった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頬には一週間も剃刀かみそりを当ぬかと思うばかりに贅毛むだけの延たれどは死人にく有る例しにて死したるのち急に延たるものなる可く余は開剖室かいぼうしつなどにて同じたぐい
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)