“かいぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
解剖86.4%
支棒4.5%
開剖4.5%
開眸4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例へば自叙伝の執筆の如きわが身の上をも他人のやうに眺め取扱ふ余裕なくんばいかでか精緻せいち深刻なる心理の解剖かいぼうを試み得んや。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
扇をつッ支棒かいぼうにして。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
始に髑髏どくろえがきてその上に精神界の三字を書す。その様何とやら物質的に開剖かいぼう的に心理を研究する意かと思はれて仏教らしき感起らず。髑髏ののやや精細なるにもるならん。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
せたげても頓着とんじゃくせず、何とか絶えず独言ひとりごちつつ鉄葉ブリキ洋燈ランプ火屋ほや無しの裸火、赤黒き光を放つと同時に開眸かいぼう一見、三吉慄然りつぜんとして「娑婆しゃばじゃねえ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)