“慄然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りつぜん60.5%
ぞっ28.9%
ぞつ6.3%
ぞっと1.6%
ぎょっ1.1%
ぶるぶる0.5%
ぞツ0.5%
ゾッ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼が見えなくなったのではないと決まったら、はじめて慄然とした。すっかりこの建物が倒壊して生き埋めになったにちがいない。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
熱い日に照されて土弄りをしていたが、無智な顔をして畑から出て来る汚いその姿を見たときには、お島は慄然とするほど厭であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
別れる? ! 可厭だ! 考へても慄然とする! 切れるの、別れるのなんて事は、那奴が来ない前には夢にだつて見やしなかつたのを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
就中、丈、約七寸の美しい女の、袖には桜の枝をのせて、ちょっとうつむいた、慄然するような、京人形。……髪は
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで主人は彼の耳元に身をかがめて、彼を慄然とさしたほどの調子で言った。「出てゆきなさい。」
ト聞くと文三は慄然と震えた、真蒼に成ッた……暫らくの間は言葉はなくて、唯恨めしそうにジッとお勢の澄ました顔を凝視めていた
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
また墓場と寺がある……、フト、ぐうたらなる生活状態の危險を思ツて慄然とした。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
私はその時確かに彼の周囲に慄然とするような鬼気を感じた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)