トップ
>
慄然
>
ぞっと
ふりがな文庫
“
慄然
(
ぞっと
)” の例文
就中
(
なかんずく
)
、丈、約七寸
許
(
ばかり
)
の美しい女の、袖には桜の枝をのせて、ちょっとうつむいた、
慄然
(
ぞっと
)
するような、京人形。……髪は
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蝮
(
まむし
)
の首を
焼火箸
(
やけひばし
)
で突いたほどの
祟
(
たたり
)
はあるだろう、と
腹
(
おなか
)
じゃあ
慄然
(
ぞっと
)
いたしまして、
爺
(
じじい
)
はどうしたと聞きましたら
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は気が付くと、その
夜
(
よ
)
、——後で妹の話を聞いて
慄然
(
ぞっと
)
して飛んで出たが、
猫行火
(
ねこあんか
)
に
噛着
(
かじりつ
)
いていて、
豆煎
(
まめいり
)
を頬張ったが、余り腹が空いて口が乾いて
咽喉
(
のど
)
へ通らないから、番茶をかけて
掻込
(
かっこ
)
んだって。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小村さんも私も
慄然
(
ぞっと
)
した。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“慄然”の意味
《形容動詞》
恐怖で震えおののくさま。
(出典:Wiktionary)
慄
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“慄然”で始まる語句
慄然々々