“蝮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まむし87.5%
くちばみ3.3%
はみ2.5%
うわばみ1.7%
ばみ1.7%
くちなは0.8%
たぢひ0.8%
ふく0.8%
クチ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故と申しますに、十四年前の古い思い出がよみがえまむしまれた昔の傷がちょうどズキズキ痛むように痛んで参ったからでござります。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わめけどさらにくちばみは腹磨り奔り
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はみのうねりのにほひなし、入れどものうし。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
やがまたれい丸太まるたわたるのぢやが、前刻さつきもいつたとほりくさのなかに横倒よこだふれになつてる、木地きぢ丁度ちやうどうろこのやうでたとへにもくいふがまつうわばみるで。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
毒ながすなるくちばみ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
くちなはのもの執念しふねさは
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
この天皇、葛城かづらき曾都毘古そつびこが女、いは日賣ひめの命大后にひて、生みませる御子、大江の伊耶本和氣いざほわけの命、次に墨江すみのえなかみこ、次にたぢひ水齒別みづはわけの命、次に男淺津間若子をあさづまわくごの宿禰の命四柱。
また『和名抄』にじゃ和名わみょう倍美へみふく和名わみょう波美はみとあれば蛇類の最も古い総称がミで、宣長の説にツチは尊称だそうだから、ミヅチは蛇の主の義ちょうど支那でうわばみを王蛇と呼ぶ(『爾雅』)と同例だろう。
恐しいはぶは、山の神或は、山の口(クチか)として、畏敬せられ、海亀・儒艮ジユゴン(ざん=人魚)も、尚神としての素質は、明らかに持つてゐる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)