“蝮一”の読み方と例文
読み方割合
まむしいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新之助が殺した「蝮一まむしいち」は、関門北九州では、もっとも獰猛どうもうな親分であったので、新之助は奇妙な名声さえ持っているといってよかった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
あのときに、ピストルがあったら、おりゃあ、また、追いつめられて、「蝮一まむしいち」を殺したときのように、友田喜造か、栗田銀五かを、やっとったかも知れんなあ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
下関の顔役で、「蝮一まむしいち」と俗称された土建屋である。新之助と君香とが別府に行ったことをかぎつけた「蝮一」は、早速、別府に乗りこみ、新之助を殺そうとして、あべこべに殺されたのである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)