“仏法僧”の読み方と例文
読み方割合
ぶっぽうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「声は深山に聞く者もあるが、かつて、形は見た人がないと言い伝えのある仏法僧はあれでござりましょう」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど鳥屋のさかりのころで、木曾名物の小鳥でも焼こうと言ってくれるのもそこの主人だ。鳥居峠のは名高い。鶫ばかりでなく、裏山には駒鳥山郭公の声がきかれる。仏法僧も来て鳴く。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
禰宜山辺守人は、時鳥仏法僧啼音ばかりを友として、お宮の脇の小さい社家に住んでいたが、甚助の姿が見えると、かたこと木履の足音をさせて出て来た。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)