“蝦蛄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃこ53.8%
しやこ46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きっと裏口から飛び出す蝦蛄しゃこを押えたりするのもおもしろいものだが、それよりも私の好きなのは、車海老を手捕りにすることだ。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
お前のその蝦蛄しゃこもののようになった、両手の指を、かわがわってめろと言え。……いずれ剣劇や活動写真が好きだろう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
灣の南方を、町から當面の出島をかけて、蝦蛄しやこの這ふ樣にずらり足杭を見せた棧橋が見ものだ。雨あがりの漁場、唯もうなまぐさい、腥い。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
拳固げんこ……つねもち、……あかいお團子だんご。……それが可厭いやなら蝦蛄しやこ天麩羅てんぷら。」と、ひとツづゝ句切くぎつて憎體にくたらしくふしをつける。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)