“極暑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごくしょ60.0%
ごくしよ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君、今ごろでも薄いリボンをかけるものかな。あれは極暑ごくしょに限るんじゃないか」と聞いた。与次郎はアハハハと笑って
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一日あるひ晩方ばんがた極暑ごくしょのみぎりでありました。浜の散歩から返ってござって、(和尚おしょうさん、ちっと海へ行って御覧なさいませんか。綺麗きれいな人がいますよ。)
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やまうへなるたうげ茶屋ちややおもす——極暑ごくしよ病氣びやうきのため、くるまえて、故郷こきやうかへみちすがら、茶屋ちやややすんだときことです。もん背戸せど紫陽花あぢさゐつゝまれてました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
嵐気らんきしたゝる、といふくせに、なに心細こゝろぼそい、と都会とくわい極暑ごくしよなやむだ方々かた/″\からは、その不足ふそくらしいのをおしかりになるであらうが、行向ゆきむかふ、正面しやうめん次第しだい立累たちかさなやまいろ真暗まつくらなのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)