“背戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せど97.3%
せと2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建續たてつゞいへは、なぞへにむかうへ遠山とほやまいて、其方此方そちこちの、には背戸せど空地あきちは、飛々とび/\たにともおもはれるのに、すゞしさは氣勢けはひもなし。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
背戸せどの井戸端でひるすぎから取りかかった鶏の解剖——それは大沢の表現だったが——のあと始末やら、畑の水まきやらで忙しかった。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さてこそと身をひそひそかに家の外に出で、背戸せとの方に廻りて見れば、正しく狐にて首を流し元の穴に入れ後足あとあし爪立つまたてていたり。有合ありあわせたる棒をもてこれを打ち殺したり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
背戸せとを出たればナー
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)