“遠山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とほやま41.7%
とおやま36.1%
えんざん16.7%
ゑんざん5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建續(たてつゞ)く家(いへ)は、なぞへに向(むか)うへ遠山(とほやま)の尾(を)を曳(ひ)いて、其方此方(そちこち)の、庭(には)、背戸(せど)、空地(あきち)は、飛々(とび/\)の谷(たに)とも思(おも)はれるのに、涼(すゞ)しさは氣勢(けはひ)もなし。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見ない振(ふり)、知らない振、雪の遠山(とおやま)に向いて、……溶けて流れてと、唄っていながら、後方(うしろ)へ来るのが自然と分るね、鹿の寄るのとは違います。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私(わたくし)はこの窓から、遥(はるか)に北の天に、雪を銀襴のごとく刺繍(ししゅう)した、あの遠山(えんざん)の頂を望んで、ほとんど無辺際に投げたのです、と言った。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
司馬相如(しばさうじよ)が妻(つま)、卓文君(たくぶんくん)は、眉(まゆ)を畫(ゑが)きて翠(みどり)なること恰(あたか)も遠山(とほやま)の霞(かす)める如(ごと)し、名(な)づけて遠山(ゑんざん)の眉(まゆ)と云(い)ふ。魏(ぎ)の武帝(ぶてい)の宮人(きうじん)は眉(まゆ)を調(とゝの)ふるに青黛(せいたい)を以(も)つてす、いづれも粧(よそほ)ふに不可(ふか)とせず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)