“とほやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
遠山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土井は大目附時田肇ときだはじめに、岡野小右衛門こゑもん、菊地鉄平、芹沢せりざは啓次郎、松高縫蔵まつたかぬひざう安立讃太郎あだちさんたらう遠山とほやま勇之助、斎藤正五郎しやうごらう、菊地弥六やろくの八人を附けて、これに逮捕を命じた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
くもかゝる遠山とほやまはたといふのは、くものかゝつてゐる景色けしきが、えてゐるのではありますまい。おそらく西行さいぎようつたひとが、西行さいぎようおなじように、遠山とほやまにかすかな修道しゆどう生活せいかつをしてゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
遠山とほやまに沈む斜陽のうす黄色の中に、うすら寒い谷の影を、描き出されるやうになつた。
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)