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遠山
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えんざん
ふりがな文庫
“
遠山
(
えんざん
)” の例文
私
(
わたくし
)
はこの窓から、
遥
(
はるか
)
に北の天に、雪を銀襴のごとく
刺繍
(
ししゅう
)
した、あの
遠山
(
えんざん
)
の頂を望んで、ほとんど無辺際に投げたのです、と言った。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
つくづく見て居るにその趣向は極めて平凡なれどその結構布置善く整ひ
崖樹
(
がいじゅ
)
と
遠山
(
えんざん
)
との組合せの具合など凡筆にあらず。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と
遠山
(
えんざん
)
の
眉
(
まゆ
)
を逆立てたさまが、怒れる
羅浮仙
(
らふせん
)
のように凄艶に見えた。玄蕃は
憎気
(
にくげ
)
な歯を見せてせせら笑った。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
首ばかり
極彩色
(
ごくざいしき
)
が出来上り、これから十二
一重
(
ひとえ
)
を着るばかりで、お月の顔を見てにこりと笑いながら、ジロリと見る
顔色
(
かおいろ
)
は
遠山
(
えんざん
)
の
眉
(
まゆ
)
翠
(
みどり
)
を増し、
桃李
(
とうり
)
の
唇
(
くちびる
)
匂
(
にお
)
やかなる
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遥
(
はる
)
か向うには、
白銀
(
しろかね
)
の一筋に眼を射る高野川を
閃
(
ひら
)
めかして、左右は燃え
崩
(
くず
)
るるまでに濃く咲いた菜の花をべっとりと
擦
(
なす
)
り着けた背景には
薄紫
(
うすむらさき
)
の
遠山
(
えんざん
)
を
縹緲
(
ひょうびょう
)
のあなたに
描
(
えが
)
き出してある。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
にうずもれた、きのこのように、
利助
(
りすけ
)
の
作品
(
さくひん
)
は、
世
(
よ
)
に
表
(
あらわ
)
れませんでした。そしてうす
青
(
あお
)
い、
遠山
(
えんざん
)
ほどの
印象
(
いんしょう
)
すらもその
時代
(
じだい
)
の
人
(
ひと
)
たちには
残
(
のこ
)
さずに、さびしく
利助
(
りすけ
)
は
去
(
さ
)
ってしまいました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“遠山”の意味
《名詞》
遠いところに見える山。
(出典:Wiktionary)
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“遠山”で始まる語句
遠山左衛門尉
遠山雲如
遠山金四郎
遠山台
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遠山紅葉