“憎気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくげ80.0%
にくつけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本人がそう言うんだから、花房探偵憎気にくげが無いよ、——斯うなると兄貴の名誉のために、神聖なる恋人の名前は発表しなきゃなるまいな、——驚くなよ」
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
遠山えんざんまゆを逆立てたさまが、怒れる羅浮仙らふせんのように凄艶に見えた。玄蕃は憎気にくげな歯を見せてせせら笑った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余り可笑いので憎気にくつけも無くなり、箆棒べらぼうめと云ひ捨てに別れましたが。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)