“憎々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくにく69.6%
にく/\30.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
癇癪持の蜜蜂は、羽をならしながら憎々にくにくしそうに言いました。さきの日のことを思うと、今になってもまだ腹に据えかねるのでした。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
「俺はお前と別れようと思う」浪人は憎々にくにくしくやがていった。「くらしが変れば心持ちも変る。……俺は成りたいのだ、明るい人間にな」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「この人はね、わざと、わめいたのよ。」アボットが、憎々にく/\しげに云ひ放つた。
と、素晴しい憎々にく/\顔を私の鼻先へ突きつけ、続いて赤鬼の五郎助が
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)