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憎々
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にく/\
ふりがな文庫
“
憎々
(
にく/\
)” の例文
「この人はね、わざと、わめいたのよ。」アボットが、
憎々
(
にく/\
)
しげに云ひ放つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と、素晴しい
憎々
(
にく/\
)
顔を私の鼻先へ突きつけ、続いて赤鬼の五郎助が
武者窓日記
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
船頭
(
せんどう
)
は
憎々
(
にく/\
)
しさうに、
武士
(
ぶし
)
の
後姿
(
うしろすがた
)
を
見詰
(
みつ
)
めながら、
舟
(
ふね
)
を
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
だ
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
驚かすばかりなり扨主税之助は
入側
(
いりがは
)
右の方に
着座
(
ちやくざ
)
なし引續きて附添の
小普請
(
こぶしん
)
組頭末座に親類石原文右衞門山内三右衞門
縁側
(
えんがは
)
には
家來
(
けらい
)
安間平左衞門罷出其
有樣
(
ありさま
)
最
(
いと
)
憎々
(
にく/\
)
しき面魂ひにて一
癖
(
くせ
)
有
(
ある
)
べき者と言ねど面に
顯
(
あらは
)
れつゝ吟味を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
そ
)
の
横顏
(
よこがほ
)
を
憎々
(
にく/\
)
しい
目
(
め
)
で
覗込
(
のぞきこ
)
んで
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
此家
(
このや
)
の
内
(
うち
)
に
一人
(
ひとり
)
もなし
老婆
(
ばあ
)
さまも
眉毛
(
まゆげ
)
よまれるなと
憎々
(
にく/\
)
しく
言
(
い
)
ひ
放
(
はな
)
つて
見返
(
みかへ
)
りもせずそれは
御尤
(
ごもつとも
)
の
御立腹
(
ごりつぷく
)
ながら
是
(
こ
)
れまでのこと
露
(
つゆ
)
ばかりも
私
(
わたくし
)
知
(
し
)
りての
事
(
こと
)
はなしお
憎
(
にく
)
しみはさることなれど
申譯
(
まをしわけ
)
の
一通
(
ひととほ
)
りお
聞
(
き
)
き
遊
(
あそ
)
ばして
昔
(
むかし
)
の
通
(
とほ
)
りに
思召
(
おぼしめ
)
してよと
詫入
(
わびい
)
る
詞
(
ことば
)
聞
(
き
)
きも
敢
(
あ
)
へず
何
(
なん
)
といふぞ
父親
(
てゝおや
)
の
罪
(
つみ
)
は
我
(
わ
)
れは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「手前の中学時代の教科書に何んなフリ仮名がついてゐたかは知らないが、俺の斯んなにも厚い、大きな——」と私は手真似して「コリンスといふヒストリアン・デイクシヨナリイには、ちやあんとKがサイレントになつてゐるんだア。」とほき出すと一処に物凄い
憎々
(
にく/\
)
顔を
歌へる日まで
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
憎
常用漢字
中学
部首:⼼
14画
々
3画
“憎々”で始まる語句
憎々顔