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申譯
読み方 | 割合 |
まをしわけ | 70.0% |
まうしわけ | 30.0% |
御新姐樣が
目の
前へお
立ち
遊ばしたやうに
見えましたものでござりますから、
豫て
胸充滿の
申譯をうか/\
喋舌つたでござります。
私は
申譯のない
御無沙汰して
居りましたが
貴君もお
母樣も
御機嫌よくいらつしやりますかと
問へば、いや
最う
私は
嚔一つせぬ
位、お
袋は
時たま
例の
血の
道と
言ふ
奴を
始めるがの
よく
是れで
寒く
無いのう、お
節介なれど
私がおこして
遣りませう、
炭取を
此處へと
仰しやるに、
書生はおそれ
入りて、
何時も
無精を
致しまする、
申譯の
無い
事でと
有難いを
迷惑らしう
流石に
信如袖ふり
切りて
行すぎる
事もならず、さりとて
人の
思はくいよ/\
愁らければ、
手近の
枝を
引寄せて
好惡かまはず
申譯ばかりに
折りて、
投つけるやうにすたすたと
行過ぎるを