“無精”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶしょう64.0%
ぶしやう20.0%
むしょう8.0%
ぶせう4.0%
ぶせい4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髯といえば無精ぶしょうにも伸び放題となり、髪は一本一本逆だち、それも黒毛の間に、白髪がチカチカと秋のすすきのように光っている。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして田舎ゐなかかへつてから、慇懃いんぎん礼状れいじやう受取うけとつたのであつたが、無精ぶしやう竹村たけむら返事へんじしそびれて、それりになつてしまつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「それア素晴しい自負だ!」と云って、その時私たちは無精むしょうに喜んだ。その自負を最後まで貫徹するために、彼奴等に、捕かまったりしてはならなかった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
生暖なまあたゝかいかぜく日であつた。くもつた天気が何時迄いつまで無精ぶせうそら引掛ひつかゝつて、中々なか/\れさうにない四時過からうちて、あに宅迄たくまで電車で行つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その無精ぶせいさまと短きことばとは、すこしくゑみをわが唇にうかばしむ、かくて我曰ふ。ベラックヮよ、我は今より 一二一—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)