“ぶせう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無精66.7%
不精33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生暖なまあたゝかいかぜく日であつた。くもつた天気が何時迄いつまで無精ぶせうそら引掛ひつかゝつて、中々なか/\れさうにない四時過からうちて、あに宅迄たくまで電車で行つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
よくれでさむいのう、お節介せつかいなれどわたしがおこしてりませう、炭取すみとり此處こゝへとおつしやるに、書生しよせいはおそれりて、何時いつ無精ぶせういたしまする、申譯まうしわけことでと有難ありがたいを迷惑めいわくらしう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふにこまらないと思つて、さう無精ぶせうかほをしなくつてからう。もう少し判然はんぜんとしてれ。此方こつち生死せいしたゝかひだ」と云つて、寺尾は小形こがたの本をとん/\と椅子いすかどで二返たゝいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これから推上おしあがらうとふのに一呼吸ひといきつくらしく、フトまると、なかでも不精ぶせうらしいみのすそながいのが、くものやうにうづまいただんしたの、大木たいぼくえんじゆみき恁懸よりかゝつて、ごそりと身動みうごきをしたとおもへ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)