“一呼吸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひといき94.6%
いつこきう2.7%
ひとこきふ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅も散らない唇から、すぐに、ほっと息が出ようと、誰も皆思ったのが、一呼吸ひといきの間もなしにバッタリと胴の間へ、島田を崩して倒れたんです。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほとんど同じ態度に近寄りましてあらためてかんつた一呼吸いつこきううちにどちらもがめかけのありさうにも有得ありえさうにもないのゝあきらかな事でしたすなはめかけを置きますのを、こよなき驕奢けうしやこよなき快楽としますやうな色が
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
波浪を蹴つて進んで行く汽船の機関の一呼吸ひとこきふする響毎ひびきごとに、自分の心は其身そのみと共に遠い未知のさかひに運ばれて行く。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)