“呼吸苦”の読み方と例文
読み方割合
いきぐる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うれしさうにえずたはむれたりえたりして、呼吸苦いきぐるしい所爲せゐか、ゼイ/\ひながら、其口そのくちからはしたれ、またそのおほきななかぢてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
そこにはねだいがあって、髪の黒い、黄いろな顔をした男が、呼吸苦いきぐるしそうにして左枕ひだりまくらに寝ていた。主翁はこれが御病気だと云う伯爵の殿様だなと思った。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
特に我慢のならぬのは、呼吸苦いきぐるしいので、はあはあ耳に響いて、気のけるほど心臓の鼓動がはげしくなった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)