“所爲”のいろいろな読み方と例文
新字:所為
読み方割合
せゐ60.8%
しよゐ13.7%
せい7.8%
しわざ3.9%
わざ3.9%
セヰ3.9%
しょゐ2.0%
しよい2.0%
せえ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燈火の加減でか、平生いつもより少し脊が低く見えた。そして、見慣れてゐる袴を穿いてゐない所爲せゐか、何となく見すぼらしくも有つた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其代そのかはり二十八にちには大失敗だいしつぱいをして、あなるとたちま異臭ゐしう紛々ふん/\たるもの踏付ふみつけた。これは乞食こじき所爲しよゐだとおもふ。
あいちやんはたゞちにれが扇子せんすつて所爲せいだとことつていそいで其扇子そのせんすてました、あだかちゞむのをまつたおそれるものゝごとく。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
おこし我が子の爲と存ずる淺猿あさましき心偖々さて/\苦々にが/\しき所爲しわざなりかく淺果あさはかなる惡事何として其身ののぞみを遂ることなるべきや因て其許も能々よく/\我身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロミオ おゝ、いでさらば、わが聖者せいじゃよ、所爲わざくちびるさしめたまへ。くちびるいのりまする、ゆるしたまへ、さもなくば、信心しんじんやぶれ、こゝろみだれまする。
其が見えたり隱れたりするのは、この夜更けになつて、俄かに出て來た霞の所爲セヰだ。其が又、此冴えざえとした月夜をほつとりと、暖かく感じさせて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ロミオ さア、くわいかうとはわるい意味いみでもなからう、が、くのは智慧者ちえしゃ所爲しょゐではない。
なんゆえにこの裝飾品そうしよくひんうばふはたん斬取強盜きりどりごうとう所爲しよいにしていやしくも理論りろんかまへたる大學生だいがくせいすべからざるところなるをわすれしか、是等の凡ての撞着、是等の凡ての調子はづれ、是等の凡ての錯亂
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
「そんだが、いまぢやふところちつたえゝ所爲せえるなんねえよ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)