“聖者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいじゃ41.7%
ひじり33.3%
しょうじゃ16.7%
しやうじや8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金博士が、砲弾にけて通ったんだろうか。わが印度インドでは、聖者せいじゃが、一団いちだん鬼火おにびに化けて空を飛んだという伝説はあるが、人間が砲弾になるなんて……
悪人も聖者ひじりも尼もみなどこか滑稽で、しかもあわれな者、みな自分らとひとしい人間たちとして、彼らは演じているのだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美しい円光を頂いた昔の西洋の聖者しょうじゃなるものの、——いや、彼の隣りにいるカトリック教の宣教師は目前に奇蹟を行っている。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
許多あまた聖者しやうじや獻身者の像にして、下より望み見るべからざるものは、新に我目前まのあたりに露呈し來れり。われは絶頂なる救世主の巨像の下に到りぬ。ミラノ全都の人烟は螺紋らもんの如く我脚底に畫かれたり。