“しょうじゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精舎68.2%
生者9.1%
盛者9.1%
聖者9.1%
証著4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりといへば事の意外なるにわれはこの精舎しょうじゃのいかなる訳ありてかかる浅間しき女の隠家かくれがとはなれるにや。
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
生者しょうじゃ必衰のことわりをあらわす
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祇園精舎ぎおんしょうじゃの鐘の声、諸行無常のひびきあり。娑羅双樹しゃらそうじゅの花の色、盛者しょうじゃ必衰のことわりをあらわす。おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。たけきものもついにはほろびぬ、ひとえに風の前のちりに同じ。
母は自分が自分の寝台にのぼってから、また何も云わなくなった。ただ兄だけは始めからしまいまで一言ひとことも物を云わなかった。彼は聖者しょうじゃのごとくただすやすやと眠っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仏祖の保任する即心是仏は、外道げどうの哲学のゆめにもみるところでない。ただ仏祖と仏祖とのみ即心是仏しきたり、究尽しきたった聞著もんじゃ行取あんしゅ証著しょうじゃがある。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)