“せいじゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聖者62.5%
正邪37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみさまは天国てんごくのおにわ散歩さんぽなさろうとお思いになって、使徒しと聖者せいじゃたちをみんなおつれになりました。そのため、天国にはせいペテロさまがひとりしかのこっていませんでした。
熟々つくづくと見て居ると、くれない歓楽かんらくの世にひとり聖者せいじゃさびしげな白い紫雲英が、彼所かしこに一本、此処ここに一かぶ、眼に立って見える。主人はやおら立って、野に置くべきを我庭にうつさんと白きを掘る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
黙れッ! おのれお艶、痩せても枯れても武士の妻ともあろう者が、正邪せいじゃの別、恩愛おんあい義理ぎりをもわきまえず、言わせておけば際限もなく、よッくノメノメとさようなことがいえるな。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
願わくは説が違ったときは、はてな、おのれの考えとは違うが、一たびはその意見を聞こう、正邪せいじゃの判断を下す前に一応は取調べもし、耳を傾けもするだけの度量が欲しい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)