“株”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぶ81.8%
しゅ6.8%
くいぜ2.3%
くひぜ2.3%
しゆ2.3%
ぼん2.3%
シュ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このように、一かぶ上に雄花ゆうか雌花しかとを持っている植物を、植物学上では一家花かか植物と呼んでいる。すなわち雌雄同株しゆうどうしゅ植物である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
父蘭軒の時からの居宅で、頗る広大なかまえであった。庭には吉野桜よしのざくらしゅえ、花の頃には親戚しんせき知友を招いてこれを賞した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼女は、その途端ふと学校で習った『くいぜを守ってうさぎを待つ』
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼女は、その途端ふと学校で習つた『くひぜを守つて兎を待つ』と、云ふ熟語を思ひ出した。約束もしない人が、何うして一定の時日に、一定の場所に来ることがあるだらう。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
併し此女がどれ丈僕の死に影響してゐるかと云ふと、それは真に道の上の一くわいの石、風景の中の一しゆの樹よりだいなる影響を与へてはゐない。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
今年正月友人いうじんらと梅見にゆきしかへるさ青楼せいろうにのぼり、そのあかつき雨ふりいだししが、とみにやみけるゆゑ青楼をいでて日本堤にさしかゝりしに、つゝみの下に柳二三ぼんあり、この柳にかゝりたる雨
成都ニソウシュ薄田ハクデン十五ケイアリ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)