“家人株”の読み方と例文
読み方割合
けにんかぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
須磨の夫が飯田氏を冒したのは、幕府の家人株けにんかぶを買ったのであるから、夫の父が大矢氏を冒したのも、恐らくは株として買ったのであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今にして壽阿彌の手紙をかへりみればその所謂いはゆる愚姪ぐてつ」は壽阿彌に家人株けにんかぶを買つて貰つた鈴木、師岡、乃至ないし山崎ではなくて、眞志屋十二代清常であつた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)