“幾株”の読み方と例文
読み方割合
いくかぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもしろいことには東京地方へ旅行すると、農家の大きな藁葺わらぶき屋根の高いむねにオニユリが幾株いくかぶえて花を咲かせている風情ふぜいである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それはまた木蔦きづたのからみついたコッテエジ風の西洋館と——殊に硝子ガラス窓の前に植えた棕櫚しゅろ芭蕉ばしょう幾株いくかぶかと調和しているのに違いなかった。
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、かえ時分じぶんに、おかや、野原のはらいていた、すずらんを幾株いくかぶか、土産みやげってきたのでした。
さまざまな生い立ち (新字新仮名) / 小川未明(著)